視力をアップするには
あなたの眼、使いすぎていませんか?パソコンやテレビゲーム、さらに外に出れば紫外線など、視力を低下させる原因はたくさんあります。周囲の情報の90%は眼から得ているといわれています。眼をいたわるにはどうするか、考えてみましょう。
視力アップのポイント
高脂血症の予防は食事療法が最も重要になります。
次のことに注意してください。
過度の紫外線は避ける
紫外線の強い季節には、サングラスやつばの大きい帽子などの利用をお勧めします。
パソコンなどを使う時は時々眼を休める
毛様体筋が疲労して水晶体の焦点調節機能が低下します。
ルテインを多く含む野菜を摂る
ほうれん草、ブロッコリー、レタスなどには網膜の酸化を防ぐルテインが多く含まれています。
魚を多く摂る
魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)は網膜や脳の神経細胞の膜に多く含まれています。
目に良い食品
物のみえる仕組み
私達が物を見る時には、実は物をみているのではなく、物に反射した光を見ているのです。光は眼の角膜→水晶体(レンズ)→硝子体を通過して、一番奥にある網膜に像を映します。網膜に映った像は、網膜にある神経細胞が感じ取り、視神経を通じて大脳の視覚中枢に運ばれます。ここで、私達は初めて像として認識できます。つまり、眼と脳の両方がしっかりしていないと、真実を見ることはできないわけです。
眼はカメラ、脳は現像所 どちらにも高い精度が必要
焦点の調節機構
長時間物を見続けると、焦点が合わなくなって、ぼやけてくることはありませんか?これは、水晶体の調節ができなくなってくるからです。水晶体が膨らめば(厚くなれば)近くに、平たく(薄く)なれば遠くにピントが合うわけですが、水晶体の厚さの調節は毛様体にある毛様体筋が行っています。水晶体は毛様体の先に付いていますが、その中にある毛様体筋が収縮すると、毛様体は前後にちぢむとともに、上下に伸びる結果、水晶体は膨らみます。つまり、近くを見るときは毛様体筋を収縮させているわけですから、長い時間使いすぎると疲れて、収縮しにくくなってしまいます。
毛様体筋が収縮すると水晶体が膨らむ老眼は、水晶体が老化して十分に膨らますことができなくなるため、近くが見えにくくなるのです。 |
眼と紫外線
紫外線は日焼けやしみの原因になることはご存知でしょうが、眼も知らず知らずのうちに傷ついています。紫外線には波長の長い順に、UV-A、B、Cに分けられますが、重要なのはUV-Aで、これは水晶体に吸収されて白内障の原因となるとともに、その2から3%はさらに網膜に達して、網膜を酸化させてしまいます。 |
そのため、私たちの網膜にはもともとルテインという抗酸化物質があり、紫外線から守っています。ルテインは黄色の色素なので、網膜中心部は黄斑部と呼ばれています。しかし、過度の紫外線を受けたり、年をとってくるとこのルテインが減少して、黄斑変性症という病気になる確率が高くなります。
サングラスの盲点
紫外線はサングラスと眼の間に侵入します。紫外線の強い時期は、サンバイザーなども必要です。
暗所視
夜盲症というのをご存知ですか。ビタミンAの欠乏によって、昼間は見えるのに、夜になると眼が見えなくなる病気です。今や、ビタミンAの欠乏はほとんどありませんが、眼の使いすぎにより、薄暗い所で眼が見えにくくなるということが増えています。これは、網膜にある薄暗い光にのみ反応する杆体(かんたい)細胞の機能が低下するためです。杆体細胞にはロドプシンという物質があり、これが薄暗い光によって分解されることで、光を感じます。普通は、すぐに再生されて再び光を感じますが、この再生に時間がかかると、薄暗いところでの視力が低下します。薄暗いところでの視力は、ロドプシンの再生速度で決まります。
ロドプシン※の代謝回転※ロドプシン:オプシンというタンパク質とレチナールというビタミンAの誘導体が結合してできています。 |