人々の声|西陣千本商店街の街並みを紹介する地域密着型サイト

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人々の声

生まれも育ちも西陣千本

2011年09月22日

生まれも育ちも西陣千本

 

昭和40年代のはじめには、チンチン電車が、商店街を貫く千本通にも走っていました。

(47年千本路線廃止)

僕の子供の頃の千本商店街は、今では見られない魚屋さん、肉屋さん、

などの生鮮食料品店が軒を並べ見て回るだけでも楽しい商店街で、

裏の路地にも八百屋さんや食事処があって、織物の景気に支えられ、

地域全体に活気がある町。それが西陣千本の姿でした。

 

さて、母に連れられての買い物といえば、なんといっても北野公設市場(現:メッサ北野)

千本から中立売を西へ向かったところにあり、その向こうには下の森市場がありました。

 

昔の市場と現在の市場やスーパーが大きく違うのは、売っているものの匂いです。

今のように商品が丁寧にパックされてないことで、商品それぞれに匂いがあり、それがお店の匂いとなり、市場の中は入り混じった匂いにあふれていました。

 

大鉢へ無造作に入れられた花のにぎやかなお花屋さん、乾物屋さんからはけずりたての鰹節の香りや干した魚の磯の香りが漂い、川魚屋さんからはうなぎを焼く香ばしい匂いが食欲をそそり、まさに五感を刺激されるお買いものでした。

焼けたうなぎの手前にはいつも「うずら」と「すずめ」の姿焼きが並べられてて

骨まで食べれる「すずめ」は僕のおやつがわりで大好物でした。

 

出口には焼き芋とお好み焼きの屋台があって、愛想のいいおばちゃんが作った焼き芋。

ななめに厚切りされて焼かれた熱々のお芋が美味しかったですね。

 

帰りには、六軒町の角にあったたこ焼き屋さんで、5個50円のたこ焼きを

食べるのが楽しみで、それが目当てで買い物について行ったようなもんでしたね。

そのお店は、夏になると冷やしあめが販売され、コップになみなみと注がれ、薄氷が浮く

冷やしあめはほんと美味しかったです。

 

あれから30年、市場や生鮮食品のお店は便利なスーパーへと変わり、コンビニが立ち並び、

ビルに囲まれた千本通り、そして西陣界隈。新しいものを好みながらも古いものを守っていく気質のこの街には、不思議に離れがたいものがあります。

新しく訪れる方や、お住まいになる方にも、近所のコミニュケーションがバランスよくとれているので、肩ひじ張らず安心して暮らせる街です。

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